早稲田大学創造理工学部社会環境工学科/大学院創造理工学研究科建設工学専攻

海岸工学・マネジメント 柴山研究室

2018年草津本白根山の現地調査

災害概要

 2018年1月23日09時59分ごろ,群馬県吾妻郡草津町と嬬恋村にまたがる草津本白根山が約3000年ぶりに噴火しました.噴火に伴い,火口北東方向で降灰が確認されました.

現地調査

 研究室では,草津本白根山周辺の火山灰の降下状況を解明するため,2018年1月25日に火口から北東方向へ6~23km程度離れた地点で現地調査を実施しました.現地調査では,複数の地点における降灰量の計測及び元素分析等を行う為の火山灰試料の採取を行いました.右写真は,雪層に挟まれた厚さ1cm程度の火山灰層の様子です.

現地調査報告書(pdf形式)については,以下のファイルを参照ください.


降灰量測定結果

 2018年1月23日噴火の降灰量測定結果を図1に示します.降灰量の測定は,火山灰層周辺の雪ごと定面積採取した試料を,十分乾燥させた後に行いました.降灰量の測定は全5地点(チャツボミゴケ公園,熊倉集落,白根開善学校,和光原,四万温泉)で行い,火口から約23km離れた四万温泉でも降灰を確認できました.